朝比奈みくるちゃんと一晩中 4
第四章「溶けあうぬくもり、ふたりだけの夜」 旅館の寝室、薄明かりの中。 布団の上で向かい合った俺たちは、どちらからともなく手を伸ばし合い、そっと触れ合っていた。 お互いの体温が伝わるだけで、胸の奥が熱くなる。 「……ふふ……なんだか、変ですね……こんな風に……手を握るだけで、どきどきが止まらないんです……」 朝比奈さんが微笑みながらも、明らかに緊張した吐息を漏らす。 その頬は湯上がりの名残でほんのり紅く、唇が震えている。 「俺も……。こんなに可愛い人と、こうして向かい合ってたら、そりゃ緊張もするって……」 「……そんな……わたし、可愛い……なんて……でも……あなたにそう言ってもらえると……嬉しくて、どうにかなっちゃいそう……」 彼女の声がかすれ、首をすくめるように身を縮める。 浴衣の合わせがわずかに開き、胸元から豊かな曲線が覗く。 それに気づいた彼女は、思わず手で胸元を押さえようとするが—— 「だめ……そんなふうに見つめられたら……隠せなくなっちゃいます……っ」 羞恥と甘さの入り混じった吐息。 俺は、そっと彼女の手を取り、胸元に顔を寄せた。 甘くやわらかな乳房が目の前に広がる。 「……触れても、いい?」 「……うん……優しく、してください……?」 彼女の同意に、俺はそっと唇を添えた。 柔らかく、温かく、甘い香りが鼻をくすぐる。 「んんっ……♡ ん……あっ……そこ……やさしく、吸われると……っ、ふああ……っ」 乳首を軽く吸うと、彼女は身をくねらせ、布団の上で小さく跳ねる。 口から漏れる吐息がどんどん甘くなり、肌に伝わる彼女の震えが俺の鼓動を速めた。 「そ、そこ……だめ……赤ちゃんみたいに吸われると……なんだか、体が……勝手に反応しちゃって……♡」 その言葉に背徳の甘さが乗り、俺はますます彼女にのめり込む。 舌で乳首を転がしながら、もう片方の胸にもそっと手を伸ばした。 「ふぁっ、やっ……そこ……っ、んんっ、優しく揉まれるの……すごく……変な感じして……っ♡」 彼女の手が俺の髪に絡まり、震える吐息が耳元で弾ける。 その音だけで、全身が痺れるような感覚に包まれた。 「はぁ……あぁ……あなたに……おっぱい吸われてるの……恥ずかしいのに……こんなに気持ちよくて……っ」 俺は乳首を口の中でやさしく転がしながら、少しずつ吸う力を強めていく。 「んっ、んんっ……♡ だめ……あっ、んんっ……吸われると……ミルク出そうな気分になっちゃいます……♡」 彼女の声が、甘く切なく溶けていく。 まるで本当に授乳しているかのように、彼女は恍惚とした表情で俺を見下ろしていた。 「こんなことされるなんて……っ、未来人でも……想定外です……♡」 唇を離すと、乳首が少し赤くなり、彼女の胸がじんわりと汗ばんでいる。 俺の頬をそっと撫でながら、彼女は微笑んだ。 「ねぇ……もう少し……続けてくれませんか……?」 「……もちろんだよ。朝比奈さんが望むなら、いくらでも」 再び胸元に顔を埋め、吸い上げると、彼女は耳元で甘く喘いだ。 「んあぁっ、あっ……そんなに吸っちゃ……だめ……全部、あなたのものになっちゃう……♡」 その一言が、胸に深く刻まれる。 ぬくもり、吐息、声、震え。全部が、心と体を満たしていく。 「……わたし、こんなに幸せなの、はじめてです……♡」 その囁きに、俺はただ彼女を抱きしめた。 未来も、過去も、忘れるような—— 今だけが、ふたりを包む夜だった。