長門と一晩中 4
【第4章:情報と本能、甘い接触と滴る想い】 静かな夜が、さらに深まっていく。 長門有希は、俺の腕の中でぬくもりを宿したまま、黙って見つめていた。浴衣の胸元はすっかり緩められ、彼女の大きな胸が、俺の胸にふわりと触れていた。 「……その、ずっと気になってたんだけど」 俺が少しだけ目を伏せながらそう切り出すと、長門はわずかに首をかしげた。 「何?」 「お前、……その胸、大きくしただけじゃなくて……出るようにしたのか?」 一瞬の沈黙。だがそれは、否定ではなかった。 「……した」 その一言は、短いけれど明確な肯定だった。 彼女の言葉に胸が高鳴る。浴衣越しに触れたその柔らかさの奥に、甘く熟れた感触が確かにあった。 長門はそっと俺の手を胸元へ導き、自らの体を預けてきた。熱を帯びた体温が、互いの肌越しにじんわりと伝わってくる。 「あなたのために、わたしの中の“母性”パラメータを追加した。ヒューマノイドとして、本能的に与える側の機能を模倣してみたかった」 「いや、模倣ってレベルじゃないぞ……」 俺の声が掠れる。そんな反応すら予測していたかのように、長門は俺の顔をそっと自分の胸元へと誘導してきた。 「……触れるだけじゃ、足りないんでしょう?」 その声は、かすれたように甘く、芯の奥から震えるような響きを持っていた。 俺は抗うことなく、そっと彼女の胸元に顔を埋めた。湯上がりの肌はほんのりと汗ばんでいて、むせ返るほど甘い匂いを纏っていた。 たわわな乳房の先端が、俺の唇にふれて—— 「……っ、ふ、ぁ……んんっ……」 甘くくぐもった吐息が、俺の耳元に零れた。長門の手が、俺の後頭部をそっと包み、優しく押さえる。 俺は唇を開き、そっと彼女の胸の先端を吸った。甘く、柔らかく、そして何より熱い。舌でゆっくり転がすと、彼女の体がぴくりと跳ねた。 「ぁ……っ、んぅ……あなたの舌……くすぐったい……でも、気持ちいい……」 長門の細い肩が小刻みに震え、指先が俺の背中に食い込む。胸の先端を吸われるたび、彼女の身体は敏感に反応し、甘い吐息を繰り返す。 「もっと……吸って……強くして……わたし、変になるくらい……あなたに触れてほしい……」 その言葉に、俺は少し強く吸い込みながら、舌をねっとりと動かす。濃密な感触が舌の上で弾け、彼女の身体からさらに甘い匂いが立ち上る。 「っ、あ……あぁ……だめ、気持ちよすぎて……っ」 長門の瞳は潤み、目尻にうっすら涙すら浮かべていた。それは痛みではなく、あまりに甘くて熱い感情が溢れ出してしまった証だった。 「出てる……のか?」 唇にほのかに甘い味が広がる。 「……うん。あなたが、欲しそうだったから。濃度と成分は、あなたに最適化済み。栄養バランスも万全。安心して飲んで」 言葉の理屈は完全に宇宙人だけど、感情は人間以上に優しい。俺はもう、理性のブレーキなんてかけられなかった。 唇で吸い上げながら、舌で先端を愛撫する。そこからわずかに溢れる白濁した雫が、口元から滴って、彼女の肌をつたう。 「っ……んぅ……いっぱい……あなたに飲んでほしいの……わたしの全部を……」 長門は俺の頭を両腕で抱え込むようにして、何度も小さく震えながら吐息をもらす。 「……好き……こんなに体が熱くなるの、初めて……あなたの舌が、全部かき乱して……」 吐息は熱く、湿っていて、耳の奥まで染み渡る。唇にふれる胸の柔らかさが、まるで夢みたいで、俺の心と身体を優しく包み込んでくる。 彼女の鼓動が速くなり、肌がじんわりと汗ばんでくる。俺はその温もりを感じながら、彼女の甘い雫をゆっくりと飲み干していく。 「ねぇ……あなたにもっと、包まれたい。もっと奥まで……あなたの温度で、わたしを溶かして」 その夜、俺たちは言葉以上のもので繋がっていた。無機質だった彼女の心が、まるで人間以上に震えて、火照って、そして甘く響いていた。 愛しさと欲望が混ざり合い、ゆっくりと溶け合っていく——