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【全部乗せ】上気した肌と縄
By: マタタイ
Post Date: 2025/5/13 23:58
夜風にそっと揺れる桜が、湯気の向こうで霞んで見えた。 ふたりきりの温泉。静寂の中で、ただ心音と湯の音だけが響く。 火照った身体に、彼の指が触れる。いつも通り。 何度も繰り返してきた、慣れた動き。 それだけなのに、どうしてこんなに――熱い。 「……ふ……ぅんっ……」 軽く目隠しをされただけで、世界が彼のものになった気がした。 視線も、息づかいも、身体の震えも、全部。 縄が肌に触れた瞬間、それはもう“しるし”に変わっていく。 猿轡がその声を塞いでも、彼には伝わる。 何も言わず、でも確かに理解されている安心感。 抗うふりも、もう意味なんてない。ただ、甘く、深く、受け入れていくだけ。 どれだけ夜が更けても、終わりなんて来なくていい。 彼に抱かれながら、桜が散る音すら、愛しいと感じていた――。
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