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【全部乗せ】囚われの夢に濡れる
By: マタタイ
Post Date: 2025/6/12 21:22
──まどろみの狭間で、彼女はふたたび“見知らぬ部屋”にいた。 ──夢? 現実? その問いはもう、何の意味も持たなかった。 艶やかなバニースーツに包まれた身体は、今や彼女の“制服”のようだった。 手足は冷たい器具に固定され、口元には沈黙の印。 声音も、意思も、ひとつ残らず奪われたまま、夜の儀式は静かに始まる。 視界の端に揺れる影が、背中越しに這い寄る。 まるで彼女の記憶をなぞるように、執拗な指先が肛奥の深くへと螺旋を描く。 スーツ越しの感覚さえ欺くような、“内側”を知る手触り。 「んむ……っ、んぁ、あ……んぅぅ……」 声にならぬ吐息は、唾液を含んだ拘束の奥で、ひとつひとつ崩れていく。 羞恥と快楽の境界が溶け、肉体は熱に浮かされるまま踊りだす。 指先が震え、爪先が引きつる頃、愛撫はついに臨界へと至る。 身体の奥底まで犯された実感が、夢よりも確かに、彼女を満たしていた。 だれの意志だったのか、いつ始まり、どこで終わるのか──それすらも失われる。 すべてが終わったあと、残るのは汗に濡れた肌と、甘やかな残響だけ。 瞼の裏に焼きついた赤い光が、ゆっくりと滲んでいく。 そのまま意識は、音もなく沈んでいった。 名も知らぬ部屋の奥深く──まだ夢の底。
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サンプル:https://prompt-com.com/ja/p/e680b0db-6265-4e94-8818-80f61b753ff4 週1~2回のペースで作品をアップしています。 主に大人向けのシチュエーションをテーマにしており、調教や拘束など、フェチ要素の強い内容をメインに描いています。 よろしくお願いします。