【全部乗せ】支配に濡れる夢の中で
夢は、終わってなどいなかった。 まどろみの底、その奥で――彼女はまた沈んでいく。 今度の彼女は、より深く縛られていた。 白い包帯が、首から爪先までを静かに呑み込んでいた。 腕も脚も、指の一本すら動かせない。 それでも、その輪郭だけは、なぜか露になっていた。 「……っ、んぅ、ん……」 目隠しが視界を封じ、唇も包まれている。 音も、光も、名前も届かない世界。 けれど、そこに確かに“誰か”がいた。 ぬるく這う感触が、包帯の下で彼女を探っていく。 逃げることは許されない。 声も出せず、ただ反応だけが、皮膚の奥で微かに震える。 「……ぅ、ん?……んん...っ......!」 快感が、かたちを持たずに入り込んでくる。 擦れる、撫でられる、吸われる――名前のない愛撫。 締めつけと熱が交互に波打ち、 そのたびに彼女の奥で何かがほどけていく。 瞼の奥に浮かぶのは、ただ白。 思考はもう、熱に沈み、果てのないところへ。 すべてを受け取るだけの身体。 なにもできず、なにも望まず、それでも満たされていく。 「……ん!......んぐぅ!!」 そして、音もなく崩れ落ちた。 果てたことすら、誰にも告げられぬまま。 ……気づけば、またあの陽だまりの中。 静けさは変わらず、ページも一枚たりとも動いていない。 けれど彼女の奥には、 行き場のない熱だけが、まだ消えずに残っていた。
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サンプル:https://prompt-com.com/ja/p/e680b0db-6265-4e94-8818-80f61b753ff4 週1~2回のペースで作品をアップしています。 主に大人向けのシチュエーションをテーマにしており、調教や拘束など、フェチ要素の強い内容をメインに描いています。 よろしくお願いします。