封じて祓うは、淫魔の勤め

人間と共に生きると決めた彼女が、ひょんなことから“厄祓い”を任されるなんて―― でも、この静かな村で受けた優しさを思えば、断る理由もなかった。 縛られた手足、開かれたまま締め上げられる脚。 抗わず、拒まず、馴染んだ支配の形に身を預けるだけで、 身体の奥に灯る熱が、彼女の“魔”を目覚めさせていく。 「....むぐぅ……う......うぅ......」 口枷に縛られ、声も許されぬまま、 吸い込むひと息で、厄がひとつ、祓われていく。 ――これは戦い。だけど、甘く、蕩けるかたちの。 サキュバスは今夜もまた、健気に、艶やかに、 黙って快楽の奥で、誰かの救いを果たしている。 夜はまだ、終わらない。

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