【本編】 披検の副官
白磁の壁に囲まれた第三試験棟。その最奥、限られた者しか足を踏み入れられない研究室で、 彼女は静かに軍服を脱がされた。 第二警戒群副官――白の制帽と銀章を持つ、若き軍の盾。 けれど今日の肩書は、“特殊反応監査対象”という別の名前だった。 「被験者A、補助衣装への換装完了。拘束レベル、試験準拠にて進行」 無機質なアナウンスとともに、粛々と装置が稼働を始める。 替わりに与えられたのは、透過素材の“反応測定スーツ”。 脚部は制御台座に吸い寄せられるように密着し、 心拍や熱の上昇が脈を打つたび、記録音が鳴るようになっていた。 口元に装着されたのは“言語干渉装置”―― 名前こそ仰々しいが、実際はどう見ても、プレイ用の猿轡だった。 「……ん、……っ、ふ、ぅ……っ」 内部反応を測るための“感応プローブ”は、容赦なく深部に沈んでいく。 計測と称しながら、その振動と刺激は、明らかに限界を試すものだった。 でも、彼女は折れなかった。 熱に飲まれて、背が何度反ったとしても―― その瞳の奥には、まだ抜けない鋼が残っていた。 どこかにある“抜け道”を探して、耐えて、記録されて、 快楽と羞恥のあわいで、次の一手を研ぎ澄ましていく。 観測ミラーの奥、揺れる視線の先に映るのは、 壊されながらもまだ従わぬ、軍人の眼差しだった。 終わらせるつもりなんて、最初からなかった。 彼女はまだ、“ここから”を待っている。
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