古文書修復士・御園生 朔は禁書から漏れた真名で契約執行者を呼んでしまう。青紫の魔法陣が照らす石造祭壇室で、彼女は恐れより先に観察で魔人を測り、魔人もまた静かに彼女を測り返す。レザービスチェの艶、銀の印環の冷たい反射、唇に乗る呪文の温度――冷えた儀式の中に滲む知性同士の体温を、深夜の煙と湯気越しに切り取った1冊。
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