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竜と少年の旅
By: 久我直嗣
게시일: 2026/5/3 22:13
村の朝、鳥居のそばで少年は一匹の銀龍と出会う。言葉は交わさずとも、互いの呼吸が重なる気がした。 ふたりは旅に出た。木漏れ日の渓流で同じ水を飲み、夜の雨には龍が長い体で少年を抱き、灯火のそばで眠った。雪嶺の細道では、龍が手綱を渡し、少年は震える足で岩を踏みしめた。 やがて辿り着いた海の崖。茜色の空を渡る鳥の群れを、ふたりは並んで見送る。少年は気づいている。次の朝、龍は雲の向こうへ還るのだと。それでも今は、隣にいる温度だけを覚えておこうと思った。
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