路地裏密会・続

……その密会は雨の日と決まっている。最初の日がそうだったから 路地裏で待っ…佇んでいるおどおどした唐傘お化け 容易くやっつけて、さでぃすてぃっくに笑みを浮かべてくちびるを近づける おどおどとしながら頬を赤らめる妖怪の小動物のような怯えを楽しむ そんな密会 だけど、雨の日にあの子は現れたし、私はそこに訪れて、やっつけて、いじめた あの子は逃げない、これ以上は進んではいけない……何度か、繰り返した まちがったのはじぶんから あんまり可愛…おどおどしているから、逃がさないよう腰を抱いてしまった そしたら……おずおずと、赤い舌が、あの子の愛らしいくちびるからあらわれた いけない、と、逃げた。進みすぎた。間違った一歩を踏み出した これ以上は進んではいけない。あの子も解っていると思っていた だけど…… あの子は追いかけてきた。青と紅の目に涙を湛えて ……どうしよう…… 時間が止まったまま、雨の音だけが聞こえていた …… アレですね、次のコマで「アーッ！これが愛なのねーッ！」って積極的に腰振ってまぐわってるオチなやつ