くすぐり生体エンジン実験 Subject#00 "Zero"

彼女は「Zero（ゼロ）」と呼ばれている。本名は、もう誰も覚えていない。 生体エンジン――それは、人間の感覚反応をエネルギーに変換する革命的技術。 特に「くすぐり刺激による神経反応」は、予想を遥かに超える出力を記録した。 アルビノの少女が被験体に選ばれた理由。 それは、彼女の神経系が通常の人間より**20%敏感**だったから。 真紅の瞳は感情を映さない。蒼白い肌は、どんな刺激にも紅潮しない。 でも、身体は嘘をつけない。 クロームの機械腕が、イソギンチャクのような触手を展開する。 ローブで濡れた脇と足裏を、容赦なく這い回る。 彼女の口は笑い声を吐き出し続ける。涙が頬を伝う。よだれが糸を引く。 でも、瞳は死んだ魚のように虚ろなまま。 モニターには、脳波グラフが激しく跳ね続ける。 笑いのエネルギー出力は、設計値の**340%**を記録。 これで、小型都市ひとつ分の電力を賄える。 「Subject #00、反応良好。実験継続」 誰かの声が、冷たく響く。 彼女の意識は、とっくにどこか遠くへ飛んでいる。 でも、機械は止まらない。 笑い声だけが、研究施設の奥深くで木霊し続ける。 ★サブスクプランでは、30枚以上のバリエーション、リクエスト権があったりします。 ぜひご検討ください ★BOOTHにて、4Kや差分を収録したCG集を販売開始しました。 https://piropiro-dou.booth.pm