【本編】 縛られ、奏でられる身体

陽だまりのホールで静かにピアノに向かうその姿は、 誰が見ても、気品と無垢に包まれた完璧な淑女だった。 けれど誰も知らない。 屋敷の地下、陽の差さぬ場所で彼女が何に縛られているのかを。 「……ん、んむ……ふぁ……っ」 戦く肌に食い込む縄は、まるで旋律のように交差し、 白く整った脚を這うたびに、羞恥が熱へと変わっていく。 かつては一糸乱れぬ所作を守っていたその身体が、 今は命じられるまま、縄の支配に従っている。 口を塞ぐ猿轡越しに洩れる声は、 ピアノでは決して出すことのなかった艶を含み、 抗う素振りの裏で、奥の奥が疼くたび、 彼女は“役割”として悦びを覚えはじめる。 「……っぅ、あっ、ん゛……っ！」 果ての刹那、背が反り、目元が潤むたびに、 あの品位も、清楚も、すべてが音もなく崩れていく－－

メンバーシップに加入してアクセスする

ちょい乗せプラン

500

/ 月

マタタイ

・限定イラストを楽しみたい方向けです ・過去のイラストもすべて解禁してます

全部乗せプラン

1,000

/ 月

マタタイ

・すべての限定イラストと完全版PDFをご覧いただけます ・完全版を楽しみたい方や、追加特典が欲しい方向けです