地図にない地下空洞で巨大なアメジストドームに辿り着いた鉱物鑑定士・結城朱莉。冷たい結晶面と地熱で湿った薄手のフィールドシャツ、真鍮のランタンと小さな銀のロケットだけを連れて、彼女は石の温度をひとつずつ確かめていく。観察者の冷静な顔がほどけて、素のひとりに戻っていく一夜の手記。
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