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【本編】講義のあと、構内の奥で
By: マタタイ
Post Date: 2025/6/17 17:12
静かな構内。人気のない通路を抜けて、 彼女は迷いなく、旧倉庫の扉を引いた。 誰にも見られない場所―― けれど、彼女が今日もここへ来ることを、“あの人”だけは知っている。 丁寧に手入れされ、静かに置かれた道具たちが、 ひとつずつ、ためらいなく彼女の身体に添えられていく。 手首と足首には重厚な枷。 首輪が音もなく喉元に収まり、 最後に、口は沈黙の器具で封じられる。 「……っ、んぅ……っ……」 指先が喉元をなぞり、胸元にふれ、 沈黙の中で、彼女は“触れられること”だけに集中していく。 羞恥が肌を染め、奥のほうで、身体が何かを求めはじめる。 「……ふっ、ん……ぅ……っ」 やがて深部に触れられ、 身体はしなり、背は反り、 解かれていたものが、静かに頂点へと押し上げられていく。 「……っぅ、うぐ、んっ……!」 指先が震え、脚が跳ね、 呼吸も意識も、ふっと浮き上がるような一瞬。 言葉にならない音とともに、彼女は波にさらわれるように果てる。 考えなくていい、繕わなくていい―― ただ、「いまここにいる」感覚だけを、彼女は静かに受け入れていた。
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サンプル:https://prompt-com.com/ja/p/e680b0db-6265-4e94-8818-80f61b753ff4 週1~2回のペースで作品をアップしています。 主に大人向けのシチュエーションをテーマにしており、調教や拘束など、フェチ要素の強い内容をメインに描いています。 よろしくお願いします。