【全部乗せ】陰な彼女のプライベートレッスン

全身を滑り落ちていく透明な膜。 脚、腰、胸、指先──すべてが一枚の肌のように繋がれていく。 彼女は知らず、息をのんだ。 それは自分を守る衣ではなく、曝け出すための“仮面”だった。 続いて、柔らかな布が目元を覆い、すぐに言葉の出口も封じられる。 視界は闇に沈み、声は喉の奥に溶けていく。 何も見えず、何も伝えられないまま──ただ、彼を受け入れるしかなかった。 「……んっ……ふ、んん……ぅ……」 何が起きているのか、もう見えない。けれど、感じる。 触れられた場所から、熱がじわじわと広がる。 見られている。曝されている── だれに？ どこまで？ わからないからこそ、羞恥が鋭く刺さる。 なのに、次第にその感情すら、彼女の中でとろけていった。 隠そうとしていたものが、暴かれ、奪われ、そして優しく抱かれる。 そのたびに、内なる何かが少しずつ剥がれ落ちていく。 「ふ、ぁ……んぅ……もぉ……むり……ぃっ……」 最後の瞬間── 彼女の身体が小さく跳ねて、すべての理性が崩れ去ったとき。 その深奥から、新しい“何か”が芽吹いた。 羞恥と恐れに縛られていた彼女は、いまやそこにいなかった。 代わりにいたのは、見られること、受け入れることを知った、 “誰かのために変わった”彼女だった。

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