なぞにく

蓮「寒いわねえ～！」 メ「そんなに寒いなら活動しなければ良かったのに」 蓮「それとこれとは別よ、飽くなき好奇心探求の旅に寒さは大した問題にならないわ。「次に行ったら本当に死ぬ」という恐怖に囚われながら、「じゃあ止めるのか？ また何もなかった頃の自分に戻るのか？」と考えると、僕にはそっちのほうが怖かった。っていう言葉もあるしね」 メ「死ぬの私達？凍死はしたくないのだけど」 蓮「そこはぬかりないわ！じゃーん！」 メ「（自分で効果音出してる……）……ナニソレ？」 蓮「インスタントメン。用意良いでしょ～」 メ「……お湯は？」 蓮「…………」 メ「はあ……ココア用にと思って携帯ケトル持ってきておいて良かったわ」 蓮「おお～！メリー！メリー！マエリベリー・ハーン！」 メ「やかましいわよ」 …… 蓮「ｽﾞﾙﾙﾙ…あー生き返る」 メ「……昔、この人工肉の製法が秘伝のレシピだった時代があるそうよ」 蓮「そうなの？」 メ「謎肉って言われてたんだって……秘封倶楽部としては、どうなの？」 蓮「どうなのって……美味しいわよ？」 メ「違う違う、謎とは解き明かされたら謎じゃいられなくなる。でも、とっくにレシピもバレているのになお謎肉であり続けた謎。不思議だと思わない？」 蓮「そんなの簡単よ……それが浪漫というものでしょ」 メ「ふうん？」 蓮「ひとはイメージできないものは絶対に実現できませんって言葉もあったでしょ。謎を謎のままにしていられないのも人だけど、謎を謎のままにしておきたいのも、また人の浪漫なのよ」 メ「今日は冒険家付いているのねえ」 蓮「寒くてカップ麺とくればそうなるのは必然ってもんだわ」 メ「じゃあ、変なことに巻き込まれてもしっかり帰らないとね。冒険とは、生きて帰ることなのだから」 …… 寸劇が長くなってしまった 秘封揃って初出力です 今日は謎肉の日です