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部活(テニス部)
By: じゅじゅじゅ
Post Date: 2025/8/19 22:56
夏合宿の午後。 炎天下で打ち込みを繰り返す彼らの肌は赤く焼け、真面目に練習してきた証を刻んでいた。 コートに響くボールの乾いた音と、蝉の声。汗は髪を濡らし、ユニフォームを肌に貼りつける。 その視線がふと、スコートの裾に吸い寄せられる。 鮮やかな日焼けの境界線から伸びる白い腿――練習で得た証の隣に残されたその白さが、逆に艶めいて見えた。 全力で振るラケットの重みに混じり、別の高鳴りが胸を支配していく。 汗と陽射しに溶かされた理性は、互いをただ選び取るように導いていった。 ――やがてテニスコートは、欲望に彩られた乱れの場へと変わっていった。
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